ポケモンを凌ぐ人気コンテンツ「妖怪ウォッチ」
先日、地元の映画館に行ってきました。「サイコパス」の劇場版を鑑賞し楽しい時間を過ごせたのですが、それよりも自分を驚かせた出来事は、
の人気ぶりでした。
地元のmovixで映画を見たのですが、妖怪ウォッチのスクリーンでは家族連れでもうまさに祭りそのもの。一体「妖怪ウォッチ」とは何がそんなにすごいのか気になりブログにまとめてみました
12月下旬に上映を開始したアニメ映画「妖怪ウォッチ」の興行収入は1月4日時点で54億円に達したという。記者会見した浦井敏之常務は「最終的には70億円を超えるヒットになりそう」との見方を示した。国内映画業界では一般に興行収入が10億円を超えるとヒット映画といわれる。業績予想には「すでに織り込み済み」という
東宝、3~11月期純利益55%増 「妖怪ウォッチ」興行収入70億円へ :業績ニュース :企業 :マーケット :日本経済新聞
①「妖怪ウォッチ」とはどんなコンテンツか?
【ゲームの内容は、ものすごく大雑把にいえば”ポケットモンスターの妖怪版】
ある日、妖怪執事を名乗るウィスパーと出会った主人公は、妖怪たちと友だちに
なれる腕時計「妖怪ウォッチ」を手に入れる。町には無数の妖怪
たちが存在しているが、それらは「妖怪ウォッチ」をつけた主人公にしか見えない。
妖怪はバトルに勝利することで「友だち」になり、「妖怪メダル」を「妖怪ウォ
ッチ」にセットすることで呼び出し、仲間として戦ってくれる。
②ヒットの理由は?
【最大のポイントは、ゲーム内に「妖怪ウォッチ」と「妖怪メダル」を登場させたこと】
狙いどおり「妖怪ウォッチ」は、2014年1月にバンダイよりなりきり玩具として
発売され大ヒットを記録する。さらに、「妖怪ウォッチ」にセットする「妖怪メ
ダル」(1袋2枚入り/180円/税抜) は発売から約1カ月で累計300万枚以上を出荷
し、販売店舗、ネットショップともに完売状態。
③大規模なクロスメディア化
「妖怪ウォッチ」の特徴は、なんと言っても
ゲームやアニメ、玩具など幅広く展開している点が特徴。ゲーム「妖怪ウォッチ2 元祖/本家」は200万本以上、腕時計を模した玩具やニンテンドー3ds用のゲームと組み合わせて遊ぶメダルは3200万枚を出荷。グッズを求めて行列ができるなど社会現象と言える人気ぶりだ。
妖怪ウォッチ2 本家 (永久同梱特典:ジバニャンメダルコマニャチ 同梱)/レベルファイブ
↑
上記3dsのゲームは、200万本以上
↑
メダルは、3200万枚を出荷
アニメでヒット規模が拡大
「妖怪ウォッチ」が世に出たのはゲームではなく、より安価に入手でき幅広い子供に目に触れる2,012年12月の「月刊コロコロコミック」でのマンガ連載から。2013年12月からは漫画誌『ちゃお』(小学館刊)でも連載がスタート。2014年から始まったTVアニメの視聴率も好調で、平均世帯視聴率は5.4% と放送中のアニメでは11位。特に7歳~12歳までの男の子に限っていえば視聴率は20%を上回っており、これは『ポケットモンスターXY』に肉薄する数値。4歳~12歳女子の視聴率も10%以上で安定しているなど、性別を問わない人気ぶりがここからも見て取れる。
そして今般の劇場版の大ヒットにつながる。現在、キッズ向けで世代を超えるコンテンツは、2つのみというのが業界の定番。ドラえもんとポケットモンスターである。ヒットするアニメは多数あるのだが世代を超えるかどうかの壁は実は、劇場版のヒットにかかっているようである。
ドラえもんは「春」、ポケットモンスターは「夏」に毎年新作を公開しリピーターを確保。ビジネス規模を拡大させてきた。妖怪ウォッチも3つ目のコンテンツに名乗りを上げようと「冬」に公開を設定。見事成功を収める。
どうやら毎年「冬」になると子供たち妖怪音頭があちこちで聞こえてきそうである。